楽天2位・太田光 教師の父母が育てた“スポーツ万能3兄妹”
「光だけではなく、子供たちには小学校の頃から、運動だけでなく、勉強もするようにと言ってきた。成績が落ちると、野球をやらせないというように、厳しく指導したわけではありませんが、光は問題集やドリルをコツコツとこなしてましたね」(正浩さん)
太田を含めた3きょうだいはスポーツ万能だ。今春から大手証券会社に勤める兄の創さん(23)は広陵高時代、内野手兼投手で選抜出場を果たし、明大では2年の春季リーグ戦からベンチ入りした。高2の妹・愛永さん(17)は、後の卓球日本代表である平野美宇(18)、早田ひな(18)らも出場した全日本選手権(小学生の部)のコートに立った。愛永さんは中学2年の時にゴルフに転向し、現在はレッスンプロの指導を受けている。
「光が野球選手として成長できたのは、1学年上の創の存在も大きかったと思います。光は小さい時から負けず嫌いな性格で、兄弟げんかでは自分が悪くても決して引くことはなかった。野球で創と比べられることもあり、創にできて自分ができないプレーがあると悔しそうにしていました。広陵高に進んだのも創の背中を追ったからです。身近に年の近いライバルがいて、切磋琢磨してきたことが今につながっていると思います」(正浩さん)