楽天2位・太田光 教師の父母が育てた“スポーツ万能3兄妹”
「何も指示をしなくてもできる子でした。投手に返すふりをして一塁走者を刺すなど、当時から素質が違うなとは思っていました」――。
太田が中学時代に所属した倉敷ドリームボーイズ(現倉敷ボーイズ)で代表を務める光延哲也氏が当時をこう振り返る。
野球を始めたのは小学2年。軟式の「西浦少年野球」では、低学年の時は内野を守り、5年生で捕手に転向した。
「少年野球では社会人野球でもプレーした経験豊富な監督の指導もあり、入って来た時は、ズバぬけた存在でした。当時からトレーニングにも真剣に励み、体幹強化などは専門書を買って研究してました。体は大きい方ではありませんでしたが、体幹トレの成果もあってか、故障はほとんどしませんでした」(光延氏)
広陵高(広島)、大阪商業大では主将を務めた。各球団のスカウトからは「頭脳派捕手」としてリードを高く評価されたのは、教育者の家庭で育ったことも無関係ではないだろう。
父・正浩さん(48)は岡山県内の公立高校の日本史教諭、母・真理さん(51)は以前、小学校で教壇に立っていた。