原監督は喜色満面だったが…FA丸獲得で巨人が買った“火種”
中日時代の昨季の本塁打王として巨人に移籍した今季は、打率.244、15本塁打、40打点。V逸の戦犯のひとりに挙げられる。ゲレーロと近い球界関係者がこう言う。
「表向きは2年総額8億円で年俸は推定3億円などと報じられているけど、実は年俸は変動制で2年目は2億円ほどになると聞いた。金額の真偽はともかく、ゲレーロの性格だから、金額が少しでも下がれば、来年気持ち良く働くかは疑問。今年も騒ぎを起こしたが、丸を獲得したことで出番が回ってこないようなら、また厄介なことになりかねない。決して不真面目なわけじゃないんだけど、他の助っ人よりプライドが高い。頻繁にコミュニケーションを取るなどのケアをしっかりしないと、爆発しますよ」
今年7月、二軍生活が1カ月間続いていたゲレーロが高橋由伸監督との面談を拒否する事件が起きた。ゲレーロは「ここまで話し合いというのはなかった。ゼロコミュニケーション。今日は話をする状況ではない」と説明した。要するに、首脳陣との対話がなかったことにヘソを曲げたのだ。
3度目の政権となる原監督は、すでに手を打っている。「右の長打を打つ人の共通点が自分の中にある。欠点、ちょっと指摘したいところが見つかっている。技術のところでここをこうした方がいいというのがある」と国際部を通じてゲレーロにアドバイスを伝えているという。ただ、一軍で起用しなくても対話を継続できるのか。二軍の助っ人に構っているヒマはあるのか。はっきり言って疑問である。