原監督は喜色満面だったが…FA丸獲得で巨人が買った“火種”
■ドミニカ勢決起の可能性
育成上がりのドミニカ勢も扱いが難しい。今年6月にアダメス、7月にメルセデス、マルティネスがそろって育成から支配下に昇格。特に左腕のメルセデスは後半戦、先発ローテの一角として5勝(4敗)を挙げた。とはいえ、この3人も順風満帆ではなかった。2017年から18年の春先にかけて二軍で活躍したものの、身分は「育成」のまま。巨人の二軍関係者がこう明かす。
「『二軍で結果を出しているのに何でいつまでも練習生扱いなんだ』『何で一軍でチャンスをもらえないんだ』とグチをこぼしたり、時には『一軍の試合に出ないと稼げない。他のチームに出してくれ』って関係者に詰め寄ったりしていました。見かねた鹿取GM(当時)が夏に立て続けに支配下登録しましたが、来季も長く二軍にいるようなら、いつまた“決起”するか。彼らはもともと育成で来日しているから、貪欲というかハングリー精神があるんです」
大型補強で腐るのは外国人も同じ。丸ら補強組に押し出されたり二軍で塩漬けとなる助っ人が、原巨人の「火種」となるのではないか。それはすでにくすぶり始めている。