クック入りで8人 巨人"まとめ役"マギー消え助っ人が火種に
巨人は昨年末に前マリナーズのライアン・クック(31)を獲得した。メジャーで球宴に選出された経験もある右腕。原辰徳監督(60)はクローザー候補として期待を寄せている。
現時点で支配下外国人は8人となった。投手はこのクックをはじめ、マシソン、ヤングマン、メルセデス、アダメスの5人。野手はビヤヌエバ、ゲレーロ、マルティネスの3人。一軍の外国人枠「4」を8人で争う激戦である。
生存率50%の争いはナーバスな問題だ。昨年、二軍に放置されて苛立ったゲレーロが問題を起こしたが、2年契約のため残留。育成上がりのドミニカ勢3人も“不満分子”として徒党を組まれれば、球団にとっては厄介な存在になる。「それだけじゃありません」とさるチーム関係者が言った。
「1年目の昨年は4試合で3勝1敗。外国人枠の問題でほとんど二軍生活だったのに、文句一つ言わずに真面目に取り組んだヤングマンの球団の評価は高い。だからこそ、年俸は8300万円から1億1400万円に昇給。それでも、今年もまた二軍に置かれるようなら、いつまで優等生をやっているか。実は昨年までマギーが助っ人勢をまとめていた。二軍に放置されるヤングマンに声を掛けたり、問題を起こしたゲレーロを厳しくたしなめたり……。外国人メシ会を開くなどして、グチを聞いてあげたり、若手に忠告したりしながら、まとめていたんです」
そんな“助っ人主将”のマギーも昨年限りで退団。在籍8年目になるマシソンは残留するものの、左膝の手術明けのため、一年を通じて一軍で働けるかは不透明だ。新加入の2人を含め、ダブつく助っ人全員が火種となる可能性がある。