大本命クックは未知数…巨人上原“保険”守護神にジワリ浮上
巨人の上原浩治(43)が張り切っている。
1日、ジャイアンツ球場での二軍練習でブルペン投球。昨年10月にクリーニング手術を受けた左膝の状態は上向いており、「いつでもいける」と、いよいよ実戦登板も視野に入ってきた。
現状、勝利の方程式入りを目指しているが、状況次第では「大役」が回ってくる可能性もあるという。
「3日に実戦デビュー予定となっている新外国人のクック次第ですね。キャンプではフリー打撃に登板しただけで、すでにクローザー決定のような雰囲気。でも実戦でどうか。セットやクイックといった投球以外のことを含めれば、未知数。もし九回は厳しいとなったら、一転、チーム全体が窮地に追い込まれる。なにせ守護神候補だった沢村が二軍落ちで先発転向。ドラ1入団2年目で地力があるとみられていた鍬原もキャンプ最後の練習試合で5失点と炎上し、不安を残したことで、クック以外の候補者がいなくなってしまったからです」(チーム関係者)
大本命の助っ人がコケた時、頼れるのは「経験」しかない。そこで浮上するのが上原である。原監督は就任時、「クローザーは相手から嫌がられる投手がならないと。相手から見て嫌な景色であるかをしっかり見極めて、そこまで上がってくれば最高」と上原の可能性に触れたことがある。第2次政権時代の2007年には、抑えを任せている。