代表初加入の鎌田とレギュラーFW大迫との差は“デュエル”
「僕はいつも動きだしやボールのもらい方を工夫している」。この思慮深いタイプの新鋭FWであれば、香川や乾貴士(アラベスMF)、柴崎岳(ヘタフェMF)ら年長者と組んでも違和感なくプレーできるはず。
「1トップは自分のサッカーキャリアの中でまったくない。自分に大迫選手みたいになれと言われても絶対になれるとは思わない」と本人は大迫とは異なるタイプであることを強調するが、未知なる役割を託されても、ある程度はこなせるだろう。
■「危機感がある」
ただ、大迫と差があるとすれば<デュエル>の部分だろう。ベルギーでも相手に寄せられてボールを奪われ、モロさを見せることがあった。
大迫は3人のDFに囲まれても、巧みに体を預けながらボールを前に運べる。その冷静さと高レベルの技術、そして当たりの強さは鎌田にも学んでほしい部分である。
「強さの部分は、フランクフルト時代に足りないと感じた。(ケビン)プリンス(ボアテング=バルセロナMF)なんかは本当にすごかった」と本人も世界基準を痛感している。森保日本で不可欠とされる前線からのハードワークも含め、いつも以上に高い意識を持って臨むべきだろう。