巨人“脆弱な救援陣”で開幕へ…昨季二の舞へ致命的とOB指摘
■計算できる救援ゼロ
最近では2007年からと12年からの2度のリーグ3連覇がある。そのうち、09、10年は山口鉄と越智、13~16年は山口鉄とマシソンがフル回転。勝ちパターンのリリーフ陣がしっかりしていた。
「今の野球は七回から九回のリリーフ陣が最も大事。あの頃は抑えは代わっても、山口鉄(07~17年)とマシソン(12年~)が絶対的なセットアッパーとして君臨していた。今年は新外国人のクック、一軍未登板の20歳・大江が新戦力。期待はしても計算は立ちません。前日4失点の吉川光、桜井は先発としてダメで、今年からリリーフに回った形。はっきり言って底が割れている投手です。山口鉄やマシソンのようなリリーフ陣の軸になる投手が一人もいない。いや、つくっていないのが問題なんです」(高橋氏)
宮本コーチには勝ち試合用のリリーフ2パターン構想がある。クック、吉川光、大江、桜井に戸根、宮国、中川らを加え、リリーフ陣もローテーション制にしたいという。裏を返せば、軸がいないから数で勝負ということだが、「計算の立たない投手」ばかり並べてどうするのか。