ボストン連覇ならず…川内は調整不足でプロ初戦17位の惨敗
公務員から異例の転身を果たしたプロランナーが惨敗した。
第123回ボストン・マラソン(米マサチューセッツ州ボストン)は15日に行われ、男子では昨年覇者の川内優輝(32)が2時間15分29秒で17位。今月のプロ転向後、初のレースで連覇はならなかった。
王者として地元ファンの注目が集まる中、号砲を聞いた川内。最初の下り坂を一気に駆け抜けるスタートダッシュを見せ、詰め掛けた沿道のファンを沸かせた。
序盤から先頭集団についてレースを展開したが、10キロすぎから徐々に遅れ始めると、15キロすぎにはトップと30秒差をつけられて先頭集団から脱落。その後も、差は広がるばかりで、終盤の粘りを発揮できない。最後はトップと7分32秒差でゴールした。
プロ転向後は、イベント出演などが重なり、走り込み不足で臨んだ。調整不足がたたって、プロとしての初レースは平凡なタイムに終わった。
2018年アジア大会(ジャカルタ)金メダルの井上大仁(26)は30キロすぎに遅れ、2時間11分53秒の12位(日本人トップ)だった。9月の2020年東京マラソン代表選考会であるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を見据えて参加したが、アフリカ勢のスピードに屈した。