サーシャがムラデノビッチのコーチに…大坂なおみ複雑胸中
これが世界女王にどんな影響を及ぼすのか。
大坂なおみ(21)の前のコーチのサーシャ・バイン(34)が、クリスティーナ・ムラデノビッチ(25・フランス=世界ランク66位)のコーチに就任した。15日、女子テニス協会(WTA)の公式ホームページが報じた。
大坂はサーシャの指導の下、昨年の全米に続いて今年の全豪も制覇。一気に世界の頂点に上り詰めたものの、2月に「自分の幸せが大切」とサーシャを解任した。
ムラデノビッチとはサーシャ解任後の3大会で2度対戦して1勝1敗だが、大坂からみれば格下。サーシャがコーチに付いたところでムラデノビッチが世界ランク1位の座を脅かす存在になるとは思えない。とはいえ、サーシャのコーチ就任が今後の大坂に与える影響は少なからずあるという。スポーツライターの武田薫氏がこう言った。
「テニス界でコーチを代えるのは珍しいことじゃない。ただ、大坂にとって、慣れ親しんだコーチが他の選手を指導する経験は初めてのようなものです。自分の弱点やモロさを熟知している人が他の選手のコーチをしているのだから複雑な心境にもなりますよ。ましてサーシャは大坂をトップの座に導いた昨年の最優秀コーチですから。そのサーシャとは大会のたびに顔を合わせることにもなるわけです。コーチを何度も代えていれば“いい友達”と割り切れるでしょうけど、大坂はそうではありませんから」
まだ21歳。精神面で成熟していない大坂が、心理的なダメージを受けても不思議ではないというのだ。