星稜・奥川恭伸を直撃 そして証言から見えた“怪物の本性”
同級生の“評判”はこうだ。
「野球を離れたら普通の高校生。偉ぶることなくどんなときも笑顔でやっている」(新保)
「あいつが笑えばチームが笑うし、なごむ。そういう雰囲気をつくる男です」(竹村)
後輩も目をキラキラさせている。中学時代にU15日本代表に選ばれ、将来のドラフト候補にも挙げられる投手の寺西成騎(2年)がこう言った。
「奥川さんは僕にとっての理想形。投球と頭脳、全てをコピーしたいくらいです。何も言われなくても自分で考えてトレーニングされていますし、キャッチボールの一球一球、ウエートにしても、いろんな練習方法にどんどん取り組んでいる。どこに力を加えたらどうなるかとか考えながらやっていると感じます。普段の様子? 奥川さんの後ろから指でちょっと触れて、ちょっかいを出すと、一瞬睨んで怒ったふりをして、すぐに笑顔になる(笑い)。奥川さんだけでなく、先輩はみんな優しい。下級生としたらすごくやりやすいし、少しでも多くのことを吸収したいと思っています」
ドラフトでは複数球団による競合が必至といわれている。