球団タイ33試合連続出塁 巨人坂本「三塁で東京五輪」浮上
巨人の坂本勇人(30)が、8日のDeNA戦の第4打席に右前へ適時打を放ち、開幕から33試合連続出塁を達成。長嶋茂雄を抜いて1977年の王貞治の球団記録に並んだ。
打率.336、12本塁打はともにリーグトップ。「今年は後ろに丸がいるし、いい形でつなげられるように出塁率にこだわりたい」と話していた出塁率も・424で同4位と好成績を残している。
あるセの投手は「今年は後ろに丸がいるから、坂本は塁に出したくないと、力んでしまう」と漏らす。今季の坂本勇は出塁率同様、長打にもこだわり、「強くコンタクトする」をテーマに、体勢を崩すほどフルスイングする場面が目立つ。
昨季39発を放った丸がFAで加入した影響を受けているともっぱらだ。今季は場面によって「つなぐ」「決める」を使い分けている。これは丸のスタイルでもあり、相乗効果は大きいようだ。
そんな坂本勇は、いよいよ来年に迫った東京五輪でも中心選手として期待される。前回のWBCに主力として出場した国際大会での経験値があり、筒香らとは違って、このオフにメジャーへ行かないという安心感も、侍ジャパンの稲葉監督が頼りにする理由である。