敵将が滑り止め使用を指摘 マ軍雄星“不正投球疑惑”の波紋
ルーキー左腕に不正投球疑惑が浮上した。
8日(日本時間9日)のヤンキース戦で八回途中3安打1失点で2勝目(1敗)を挙げたマリナーズ・菊池雄星(27)が、マウンド上で滑り止めを使用していたというのである。複数の米メディアが伝えている。
地元紙「ニューヨーク・ポスト」(電子版=8日付)は、「マリナーズの投手と謎の物質によってヤンキースは追いつめられた」との見出しで、菊池の帽子のツバが汚れている写真入りの記事を掲載。記事によると、ブーン監督は「試合終盤に気付いた。そういう話をしているのが、私の耳に入った。八回ごろに知らされた。後で確認してみる」と、菊池がマツヤニなどの滑り止めを使用していたとほのめかしたという。
投手がマウンド上で滑り止めを使うのは、メジャーでもご法度だ。不正投球の事実が確認されれば、10試合の出場停止処分が科される。
新人左腕に2勝目を献上しながら、しかし、ヤンキースの選手たちは寛大だった。地元紙「ニューズデー」によれば、菊池に3打数無安打に抑え込まれたメイビン外野手は「それ(滑り止め)は関係なかったと思う」と否定。同様に無安打だったロマイン捕手にいたっては「お互いのチームがアピールすることではない。なぜなら、程度の差こそあれ、みんなやっているからだ」と、投手による滑り止め使用が横行していると示唆した。