大谷が左腕から今季初安打&マルチ 打撃進化への地味練実る
右肘手術から復帰したエンゼルス・大谷翔平(24)が調子を上げてきた。
9日(日本時間10日)のタイガース戦に「3番・DH」で出場。相手の先発左腕カーペンターに対し、一回無死一、二塁の好機で復帰初安打となる右前適時打。先制点を叩き出すと、三回には三塁手を強襲する内野安打を放ち、4打数2安打、1打点、1三振、1四球だった。昨年9月28日のアスレチックス戦以来となるマルチ安打を記録した。
復帰3戦目にして待望の初安打を放った大谷は「1本出るまでは不安だと思うので、きょう出てくれてよかったかなと思う」と振り返った。
昨季終了後、右肘にメスを入れた大谷は、体幹や下半身強化など、地味なトレーニングメニューをこなしながら、打撃のリニューアルを目指したという。
昨季は打者として114試合で打率2割8分5厘、22本塁打、61打点。投打の二刀流が評価され、新人王を受賞したが、故障する前の状態に戻そうとは考えなかったとか。欠場を強いられた分を取り戻すのではなく、むしろ休養を有効活用して昨季以上に進化しようと試みたようなのだ。