セ新の36戦連続出塁 坂本の活躍で巨人は4番・5番に大重圧
■原監督が岡本に苦言
この試合で回った岡本の全4打席が走者のいる場面。特に2点を追う五回1死一、二塁、七回2死二塁と、いずれも坂本勇を走者に置いた得点圏の好機で2三振。原監督からは「すごいボール球を振っているように横からは見える。あれがストライクであるならば、打撃を少し考える必要があるね」と苦言を呈された。岡本は12日現在、打率・259、得点圏打率・256。昨季、3割、30本塁打、100打点をマークした巨人の第89代4番打者が苦しんでいる。
亀井は初回に犠飛を放ち1打点を挙げたものの、五回の2死一、二塁の好機では遊ゴロ。打率.262、得点圏打率は.200である。
一方の坂本勇は打率.349、13本塁打、30打点で単独三冠。得点圏打率も.364でリーグトップだ。亀井が言うように、坂本勇が常に塁にいる状態で回る後続の4、5番のクリーンアップは、大きな重圧と戦っているのだ。
結局、巨人は散発4安打。故障などで軒並み主力野手を欠く2位ヤクルトに痛恨の連敗を喫した。初戦の19得点の勢いそのままに、独走態勢を築くもくろみが、逆にゲーム差1に迫られた。凄みを増す坂本勇の状態と反比例し、チームには暗雲が立ち込めている。