4試合10安打の巨人・丸 カープOBが危惧する“打撃の病気”は
やはり上がってきた。
広島から巨人にFA加入した丸佳浩(30)のことだ。坂本勇の連続出塁記録に注目が集まる中、ここ4試合で10安打の固め打ち。打率を.328に上げ、リーグ3位に浮上しているのだ。
左打者だが、対左投手を苦にしないどころか、.391と得意としている。一方で右投手には.289と1割ほど率が落ちる。8日のDeNA戦、チャンスで打席が回った際には三嶋が続投。各球団は右投手の方がまだマシなのは承知している。それでも結果は四球。続投の意味をなさなかった。
丸は広島時代の昨季まで2年連続MVPを獲得した。昨季の四球の数はリーグトップ。今季もチームトップの22四球を選んでいる。これまでは丸ペースといえる。
広島OBでコーチ、編成部長などを歴任した川端順氏がこう言う。
「丸はコーチのアドバイスを必要なところだけ吸収し、必要ないと思えば無視できる。“いいとこ取り”ができるから、巨人へFA移籍しても自分を見失わずに持ち味を発揮できる。昔を知る者としてうれしいですね。よく丸は『センターから逆方向に“引っ張る”ことが大事』と話していました。腰の回転を使い、逆方向にも本塁打できる技術がある。いい時は左中間からレフト方向へ大きな打球が飛ぶのが特徴。ただ、本塁打を意識して強引に引っ張りだしたら要注意です」