DeNAラミ監督“非情采配”の波紋…選手との信頼関係をブチ壊し
スポーツ紙は「非情采配」と書いている。
12日の広島戦に1―8と大敗し、借金が今季ワーストの11に膨らんだDeNA。
物議を醸したのがラミレス監督の選手交代だ。投手のアドゥワに適時打を許し、なおも2死一、三塁とピンチが広がった二回。たまらずベンチを飛び出すと、先発の京山ではなく、捕手の戸柱に交代を命じた。
試合後、バッテリーの配球に苦言を呈したうえで、「何かを変えないといけなかった」と異例の捕手交代を説明したが、赤っ恥をかかされた格好の戸柱にしてみれば、“話が違うじゃないか”という心境だろう。
戸柱を「マツダでの成績がいい」と今季2度目のスタメンマスクに抜擢したのは、他ならぬラミレス監督。その指揮官は監督就任時から、「捕手には打撃力と高いIQは求めない。捕って守ってしっかり二塁に送球してくれるだけでいい。試合はベンチからコントロールする」と自身が配球のサインを出すと強調していたのだ。
結局、捕手を伊藤光に代えても広島の勢いは止められず、三回以降も失点を重ねた。試合後には先発の京山の二軍落ちも決定。後味の悪い敗戦は選手との信頼関係にもいよいよ亀裂を生みそうな気配である。