遅咲きの“銀鼠色”志摩ノ海航洋はケガでも腐らず稽古に邁進
丸い体をさらに丸めて、低い姿勢からもろハズで押していくのが、志摩ノ海の特徴だ。
「懸念は連勝、連敗が多いツラ相撲。今年1、3月場所はともに13勝2敗とほとんど負けていないだけに、一度負けが込んだら心配です。負けても一日一番の気持ちを貫ければいいのだが……」
とは前出のOBだ。
手本とする力士は、元大関の武双山(現藤島親方)。学生時代から尊敬しており、締め込みが銀鼠色なのも、同じ色のまわしを締めていた武双山にあやかってのことだ。
同部屋で同期の英乃海とは、序ノ口、序二段の優勝決定戦で2回対戦し、ともに敗れているライバル。新入幕こそ先を越されたものの、英乃海は現在十両と立場が逆転している。
遠回りした分、幕内で大きな花を咲かせられるか。
▽しまのうみ・こうよう
●本名は濱口航洋
●1989年7月、三重県志摩市出身
●178センチ、157キロ
●最高位は現在
●笑顔がお笑いコンビ「ホンジャマカ」の石塚にそっくりと評判