全仏QFナダルに完敗…錦織圭を海外メディア総スカンの深層

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 錦織の次に会見を行うのはフェデラー(37・スイス=同3位)。外国人記者たちはフェデラーの話を聞くための席を、前もって確保するために会見場にいただけで、錦織の話が聞きたいわけではなかったのだ。

 錦織が2日がかりで5セット試合を制した4回戦は、海外メディアも絶賛。ATP公式ホームページに加えて、米ヤフースポーツ、CNNなども5セット目の成績が23勝6敗というデータを使って、最終セットに強いと報じたが、勝負強さを書くだけならわざわざ会見で本人の話を聞く必要はない。試合後にコートサイドで行われる簡単なインタビューがあれば、十分だ。

 海外メディアの間で、錦織は自分の考えを積極的に伝えようとしないし、自己主張もしないとみられている。例えばティーム(25・オーストリア=同4位)は勝利会見の最中、伏兵に敗れたセリーナ・ウィリアムズの会見を行うから部屋を出るよう命じられて「まったくもって理解できない。ジョークだろ?」と激怒した。これについて意見を求められたフェデラーは「常に勝者が優先されるべき」とティームに同調したが、仮に錦織が同様にコメントを求められたとして果たしてフェデラーのように自分の考えを主張するだろうか。

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