交流戦で大苦戦 カープ打線沈黙と“勝負されない4番”が元凶
首位とは思えない苦戦を強いられている。
交流戦も終盤戦に差しかかる中、セ・リーグ首位の広島が最下位に沈んでいる。「パ高セ低」が通説とされるが、巨人(8勝4敗)とDeNA(6勝5敗1分け)はここまで勝ち越し。一方、広島は3勝7敗1分けと大きく負け越している。
主な原因は沈黙する打撃だ。交流戦のチーム打率は12球団ワーストの.205。菊池涼は交流戦を苦手にしており、今季は11試合で打率.171。昨季も18試合で.167と結果が出ていない。野間にいたっては10試合で打率.108と大不振。12日にはスタメンから外れた。3番に座っていたバティスタも不調で、16日から7番に降格、5番に座っていた西川を3番に上げたが、その西川も11試合で.209と芳しくない。5番には交流戦で.294と調子のいい会沢が座った。
中軸のバットが沈黙することで、マークが集中しているのが4番の鈴木誠也(24)だ。ここまでリーグ2位の53四球。交流戦では両リーグトップの12四球を選んでいる。選球眼の良さが前提にあるとはいえ、前後の打線が不甲斐ないがゆえに「勝負してもらえない」ことも多くなっている。