朝乃山“四つ相撲”で大関横綱に2勝3敗 あるか年内大関とり
盤石の相撲で大関を下した。
3連敗中の朝乃山(25)は昨11日、栃ノ心と対戦。ヒザのケガで不調にあえいでいる相手とはいえ、立ち合いで左上手を取ると、渾身の右四つで寄り切った。
この日で初日から続いた大関横綱5連戦が終了。初日の豪栄道と栃ノ心に勝ち、2勝3敗という結果となった。
3敗した白鵬、鶴竜、高安にも善戦。角界では「大関横綱を狙える」という素質の片りんを見せつけた。
朝乃山がそれだけ期待されているのは、四つ相撲ということも大きい。
押し相撲の力士は一発がある半面、安定性に欠ける。昨年の7月場所で初優勝した御嶽海は、その後、2ケタ勝利はない。貴景勝は「押し相撲だけで横綱になった力士はいない」というジンクスを破れるか期待されながら、ケガで今場所を休場。再出場の意思はなく、関脇転落が決定している。
右四つなら上位力士とも互角以上に渡り合える朝乃山。年内にも大関とりの足掛かりくらいはつくっているかもしれない。