8月バスケW杯は渡辺雄太が主役 NBA生き残りかけ絶好の機会
米プロバスケットボール(NBA)のサマーリーグでチームの優勝に貢献したメンフィス・グリズリーズの渡辺雄太(24)が17日、帰国した。
若手の登竜門である同リーグでは4試合に出場して、1試合平均24.5分間プレー、同14・8得点、同7・3リバウンド、同1.5アシストをマーク。両足のすねを痛めたこともあり、大事を取って決勝トーナメントを欠場したものの、予選ラウンドでは中心選手としてチームを牽引した。
昨季は、下部リーグに所属しながらNBAでプレー可能な「ツーウエー契約」で初めて本場のコートに立った。
サマーリーグでは、昨季の経験が生きたそうで「(NBAで)やれると確信できた。すごく充実して楽しくプレーできた」と満足そうな表情を見せた。
今後は8月31日開幕のW杯(中国)に向けて、同月上旬にも日本代表候補合宿に参加。ウィザーズ・八村塁(21)とともに、日本代表の主力と期待されるが、肝心のグリズリーズでのロースター入りは不透明な状況だ。
グリズリーズのテイラー・ジェンキンス・ヘッドコーチからはさまざまな役割を与えられるなど、期待の高さをうかがわせたが、渡辺は「今年もツーウエー契約になると思う」と、開幕ロースターに残るのは厳しいとの見通しを明かした。