広島・小園 プロ1号&サイクル王手で“齢20”の侍J入りも?
26日、広島ドラフト1位の小園海斗(19)がプロ初アーチを放ち、チームの7連勝に貢献した。
この日は侍ジャパンの稲葉監督が視察。目的は先発した大瀬良だったが、小園が中前打、3ラン、二塁打とサイクル安打に王手をかけると、その姿にクギ付けとなった。
「非常に非凡な才能を持っている。左打者で、27日の先発投手(ヤクルト左腕高橋)の角度のある直球を捉え切れない中、彼はひと振りでヒットを打ち、2打席目も(1球目)スライダーを空振りしながら、(2球目の)スライダーを本塁打にした。打席の中での修正、ひと振りで決める能力の高さが素晴らしい」
東京五輪時はまだ20歳。稲葉監督なりのリップサービスだろうが、候補入りについてこう言った。
「私の中で非常に強いインパクト。見ていきたい選手のひとりに入った」
史上初となる新人サイクル安打に王手をかけて迎えた九回の第5打席はレフト線を抜くツーベース。オーバーランして慌てて戻るも二塁上でアウトとなる結末に、「ちょっとミスりました。(三塁に)行けばよかったです」と苦笑した。
広島での高卒新人の本塁打は実に39年ぶり、4安打は球団初の快挙。まだ粗削りだが、まさかの五輪代表入りもあるかもしれない。