逆転で2勝目の成田美寿々「五輪を目指す」どこまで本気か
【大東建託・いい部屋ネットレディス】最終日
2打差3位タイ発進の成田美寿々(26)が、5バーディー、3ボギーの70で回り、逆転で今季2勝目(ツアー通算13勝目)を挙げた。来年の東京五輪ゴルフ競技出場を目指し、「あと4~7勝すればおそらく(出られる)」と目標に掲げる。
来年6月29日時点でのロレックスランキングで1カ国上位2選手が代表に選出される。ちなみに7月29日時点で1番手は米ツアーが主戦場の畑岡奈紗(9位)で、鈴木愛(26位)、比嘉真美子(43位)、渋野日向子(46位)と続き、成田は9番手の72位。ロレックスポイントへのポイント配分が少ない日本ツアーで成田が勝っても順位が大きくアップするのは期待薄だ。
「成田は上がりの17番、18番と短い絶好のバーディーチャンスを決められなかった。パットを外した時の怖さが先に立ち、打ちきれない。勝負がかかった時に強い気持ちが持てないようでは世界と戦うには物足りなさを感じる」と評論家・宮崎紘一氏がこう続ける。
「リオ五輪前から成田は五輪に出たい、と言い続けている。それなら米女子ツアーQTに挑戦するなり、もっとレベルの高いフィールドで戦うべきでしょう。アマチュアだった畑岡は2016年日本女子オープンに勝つ前から東京五輪出場と金メダル獲得という明確な目標を持ち、高校卒業後に単身渡米した。成田も本当に五輪に出場したいのなら、見習うべきです」
優勝ノルマに幅があり、「それでダメなら仕方ない」(成田)では、どこまで本気なのか伝わってこない。