今季最悪6連敗…巨人先発に“原のムチ”で菅野も玉砕の危機
オフに総額40億円とされる大補強をしたというのに、台所は火の車状態。開幕当初は菅野、山口、ヤングマン、メルセデスらで構成する先発ローテーションが、他球団にうらやまれた。それがこのザマである。
育成が進んでいないのは今に始まったわけではないが、原監督の見通しの甘さを指摘する声も上がり始めた。
宮本投手総合コーチが「無理させてごめん」と謝ったという山口の右肘違和感にしても、春先から中5日を強要し、コキ使った反動ともっぱらである。菅野が腰痛で抹消された際、先発ローテを支えたのが山口だった。今度はその山口が離脱し、逆の立場になった菅野は「(山口)俊さんが開幕からずっと頑張ってきてくれた。そういう時こそ自分の出番だと意気に感じて投げたい」と気合を入れていた。山口は11日か12日に復帰予定だが、完調ではないエースが、無理をせざるを得ない状況になっている。
この日、巨人は中日の3投手に完封リレーを食らい、今季ワーストの6連敗となった。2位DeNAも敗れ、首位陥落は免れたものの、3位広島にも1ゲーム差に肉薄され、首位の座は風前のともしびだ。残り44試合。手負いのエースは三つ巴の大混戦を抜け出す切り札になるか。あるいはパンクが先か。連敗地獄にどっぷりはまる原監督が危ない賭けに出る。