燕・山田 イチローを上回る日本記録32連続盗塁成功の秘訣
「メジャーでも、この走塁技術が高く評価されています」
米球界関係者がこう言うのは、21日の広島戦で今季27個目の盗塁(二盗)を決めたヤクルトの山田哲人(27)。昨季から32連続の盗塁成功となり、ソフトバンク・福田が持つ日本記録に並んだ。
盗塁成功率100%を継続しながら、これで盗塁数も大島(中日)に次いでリーグ2位。過去に成功率100%で盗塁王のタイトルを獲得した選手はいないという。昨年は史上初の3度目のトリプルスリーを達成しているだけに、今年も前人未到の記録に期待がかかる。
山田の通算盗塁数は162個。数では福本豊(阪急=1065個)ら先人の記録には及ばないが、成功率に限ってはプロ野球史上最高の.885(成功162、失敗21=150盗塁以上)。あのイチロー(オリックス時代は成功199、失敗33の.858、メジャー時代は成功509、失敗117の.813)を上回り、歴代2位の日本ハム・西川遥輝の.865(成功244、失敗38)を引き離す驚異的な数字だ。
「山田は投手との間合いの取り方がうまく、スタートの反応も抜群にいい。スライディング技術にもたけている。そして、恐れず次の塁を狙う意欲が高い。これが成功の秘訣でしょう」
とは、ヤクルトOBだ。