U18W杯制覇に暗雲…エース佐々木朗希の右手中指に“爆弾”
しかし、初回のマウンドを終えた時に異変が起きた。ベンチに戻るや、コーチやトレーナーに指先を差し出す佐々木。この回限りで降板すると、応援に回った佐々木の右手中指には爪から第一関節を覆うようにテーピングがされていた。
■本人は否定、監督は明言避ける
本人は試合後、マメなどの異変について否定。永田監督も1回のみの降板を「総合的に判断した」と話すにとどめたが、複数の関係者によると、前日までにできていた右手中指のマメがこの日の登板で悪化。普段とは違う国際球を使っている影響も指摘されている。
パ球団スカウトが言う。
「22日の合宿初日から2日連続でブルペン入りし、3日目には駒大との試合で九回1イニングを投げた。ブルペンでは両日とも20球程度、練習試合では15球にとどまっていたが、試合中は計3度もブルペンで肩をつくった。高校時代は抑えの経験がなく、準備に戸惑っているようにも見えた。佐々木は、高校では監督の方針で肩肘に負担がかからないように極力、投球練習を控えていた。鍛えられていないうえに、そもそもあれだけの剛球を投げるのだから、指先に影響は出る。普段とは違う国際球を使い、かねて目標にしていた日本代表入りして気持ちも高ぶっている。いつも以上に力が入り、指先に負担がかかったのでしょう」