U18W杯制覇に暗雲…エース佐々木朗希の右手中指に“爆弾”
投げるたびに球場の観客がどよめいた。
26日、U18野球W杯(韓国・機張、30日開幕)に臨む高校日本代表の佐々木朗希(大船渡)が大学日本代表との壮行試合に先発。2万8436人の大観衆が集まった神宮のマウンドで圧巻の投球を見せた。
■大学ナンバーワン右腕も脱帽
先頭の宇草(法政大)を152キロの直球で左飛に打ち取ると、続く小川(国学院大)の3球目には、ネット裏のスカウトのスピードガンで158キロを計測。1回無安打2奪三振の好投に、大学選抜ベンチからは「えぐい、すごい」と感嘆の声が上がり、大学選抜の先発で今秋ドラフト1位候補の森下(明大)も、「佐々木投手が良かったので力が入った。高校生であれだけ強い球を投げて、大学生相手に真っすぐで空振りを取れる。すごいと思った」とうなった。
視察に訪れたスカウトも大絶賛だった。西武の渡辺GMは「手足が長いとそれを持て余すところがある。普通は158キロも投げたらばらつくが、コンパクトなフォームで制球がブレない」と言えば、ソフトバンクの福山チーフスカウトも「岩手大会から時間が空いた中でも、落ち着いたマウンドさばきだった。こういう大舞台で力を出せるのは素晴らしい。潜在能力は群を抜いている」と称賛した。