U18W杯制覇に暗雲…エース佐々木朗希の右手中指に“爆弾”
佐々木と奥川恭伸(星稜)は日本代表のダブルエースといわれている。
しかし、甲子園で大車輪の活躍をした投手は心身とも“抜け殻”であるケースが多い。2016年夏の甲子園優勝投手の今井(作新学院から西武)も昨年の準優勝投手の吉田(金足農から日本ハム)も、U18ではエース格として重要な試合を任されながらサッパリだった。
昨年から日本代表の指揮を執り、韓国と台湾の後塵を拝してアジア選手権3位に終わった永田監督は、吉田がアテにならなかった事実がだれよりも身に染みている。まして奥川はセンバツ後に右肩を痛めているという。夏の甲子園の“反動”を考慮すれば、勝利優先の永田監督が体も気持ちもフレッシュな佐々木を頼りにするのは自然だ。
「永田監督は大船渡の国保監督を通じて、佐々木の体の状態や連投が可能かどうかなどを綿密に調べていた。その結果、肩肘に異常はないし、球数制限のある国際試合であれば連投もOKという感触を得た。岩手大会決勝の出場を見送って消化不良の本人が、U18で投げる気満々であることも把握したといいます。それならとフル回転させる気でいましたよ」(高野連関係者)