佐々木朗希 復帰登板への思い「投げて世界一に貢献したい」
「もっとも、佐々木の肩肘の状態は問題なかった。佐々木の起用については、監督や佐々木本人だけで決めているわけではないそうです」
と、さるセ球団スカウトがこう続ける。
「それはこのU18もしかりです。実は佐々木は、岩手県大会後に数日間、筑波大学の練習に参加している。石川、熊田の東邦コンビが社会人の王子へ、宮城、浅田(有明)がホンダ熊本の練習に参加したのと同様、4月の合宿でこれと見込まれ、甲子園に出場できなかった選手は木製バットへの対応やレベルの高い練習環境に身を置いて練習することで、来るべき世界大会に向けて準備を進めていました。筑波大は国保監督の母校であり、4月に骨密度の診察を受けたのも筑波大出身の馬見塚医師。同大の川村監督は、高野連からの依頼で4月の合宿中に佐々木を含めた全選手のデータ解析を行った縁もある。そうした佐々木の周囲は、『肩肘は消耗品』という考え方で一貫しており、彼らのアドバイスの下、佐々木は県大会を戦い、このU18でより優れたパフォーマンスが発揮できるように準備をしてきたそうです」
■投げる投げない「自分一人では決められない」