U18W杯で日本V阻む 台湾と韓国にもいる“佐々木朗希”の正体
「日本が決勝ラウンド(スーパーラウンド)で戦う韓国、台湾、そして米国にも、それぞれ佐々木に負けず劣らずのモンスターがいます」
韓国・機張で開催中のU18W杯の視察に訪れた東海岸のさるメジャースカウトがこう言った。
2日、U18日本代表は台湾戦に降雨コールド負け。守備の乱れが続出したこともあり、試合後には仲井ヘッドコーチ(八戸学院光星監督)から選手へ、「これで世界一になれるんか! 甘ないんじゃ!」とカミナリが落とされた。4連勝を逃したことで決勝ラウンド進出決定はお預けとなったものの、この日は163キロ右腕の佐々木朗希(大船渡)が、先月26日に右手中指のマメを潰して以来、初めてブルペン入り。同じくブルペン入りした甲子園準V右腕の奥川(星稜)との「ダブルエース」を決勝ラウンドから投入できる見通しが立ちつつある。
とはいえ、本当の戦いはこれからだ。この日、対戦した台湾には実は来年、メジャー挑戦する投手が2人もいる。右腕の李晨薰(198センチ、87キロ)は、中学3年時にゴム製の硬式球「Kボール」で149キロを投げたという逸材。前出のスカウトが言う。