著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

今夜の南アフリカ戦で現HCジェイミー流の真価を問われる

公開日: 更新日:

 慌てた日本ラグビー協会は、後任に、かつて日本代表でもプレーしたジェイミー・ジョセフに白羽の矢を立てた。ジョセフはエディーのように毒舌を吐くこともなく、「博多の居酒屋で日本語を覚えた」と話す“日本通”だ。しかし、当時はスーパーラグビーのハイランダーズのHCであり、来日は16年9月。この間、スーパーラグビーに参戦するサンウルブズと日本代表の指揮を、ジョセフと親交があるマーク・ハメットに「代行」させた。

 しかし、ジョセフは、来日するや自分の眼鏡にかなう選手を求めて、次々に新しい選手を招集する。連携は取れていなかったのだ。

 それから2年間、ジョセフはチームを固定せずに選手を見極めることに執着した。結果として対戦時の世界ランキングが1桁台のチームに勝ったのは、この7月のフィジー戦が初めて。エディーがW杯の日程から逆算して早い段階で選手を絞り、チームの骨格を定めて強化したのとは対照的な方法論だった。

 ことの是非はW杯の結果を見なければわからないが、今春から骨格を定めた日本代表は今夜(6日)、熊谷ラグビー場で、あの南アフリカと対戦する。

 ジェイミー流が、世界の強豪に通じるかどうかが問われる試金石だ。

 キックオフは19時15分。結果や、いかに?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭