先場所は12勝3敗で皆勤したばかりとあって、角界では「いつも通り、9月は休むんじゃないか」という声が少なからずあった。
しかし、白鵬にすれば「日本国籍の横綱」として初めての場所で休場では、格好がつかない。
親方のひとりは白鵬の仕切りの表情を見て、「あんなに緊張している白鵬は珍しいよ」と驚いていた。切れた気持ちを何とかつなぎとめ、気合を入れ直そうとしたのだろう。結果は伴わなかった。そして結局は2日目から休場だ。
白鵬は「20年東京五輪で横綱土俵入り」を目指しているというが、帰化という大目的を果たした以上、来年夏までモチベーションを保てるかどうか……。