元代表主将・林敏之氏観戦記 歴史的勝利の最大の要因は…

公開日: 更新日:

 ジャパンペースで試合を進めることができたことが、世界ランク2位の強豪から勝利を手繰り寄せる結果となった。

 アイルランドは、大会初戦でスコットランド相手に27―3という一方的なスコアで快勝した。

 まさか「次の日本戦もイケる」と気が緩んだわけでもないだろうが、選手の動きが緩慢に思える場面もあり、ホンの少しだけ<心に隙>があったのではないだろうか?

 主審にもジャパンは助けられた格好だ。オーストラリア人のガードナー主審は、もちろん公平中立を保った上でのジャッジメントだったが、要所で「ジャパン側に優しい」と感じさせるシーンがあった。開催国チームに対する敬意なのか、世界トップ級の相手に善戦しているジャパンへの応援なのか、それとも両方か? いずれにしてもジャパンの勝利を“アシスト”したと言ってもいい。

 武蔵野陸上競技場ではアイルランド戦に先立って「クラシックワラビーズVSクラシックジャパン」の試合があった。

 オーストラリア代表と日本代表のOB同士のエキシビションマッチである。集まった日本代表OBは70人を超え、合計キャップ数1400というチームの主将を任命された。集まった5500人のファンの皆さまにラグビーの楽しさを伝え、アイルランド戦勝利という歴史的快挙に少しだけ花を添えられ、代表OBとしてうれしく思う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

  3. 3

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

  1. 6

    立花孝志氏が大阪・泉大津市長選で惨敗…有権者の投票行動を後押しした「お笑いみたいな噂」

  2. 7

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 8

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  4. 9

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 10

    M-1グランプリ審査員は“完璧な布陣”…ますます高まる「松本人志不要論」