佐々木に3球団公言 恩師は「1年目から1軍いける」の太鼓判
いったい育成にどれくらいの年数が必要なのか……。
17日、ドラフト会議を迎える佐々木朗希(大船渡)を巡って、こんな声がかまびすしい。
今年4月、U18選考合宿で最速163キロをマーク。その後、骨密度を測定した際に、今はまだ球速に耐えられる骨、筋肉、靱帯、関節ではないと判明したという。岩手大会の決勝は、故障リスクを考慮して登板を回避。甲子園出場が夢と消え、チーム内外で賛否の声が上がった。
各球団は10月、佐々木と面談するにあたり、それぞれが「育成プラン」を練り、これをプレゼンしている。
体づくりはプロ入り後の大きな課題。甲子園に出場しておらず、大舞台の経験も多くない。1位を公言した西武、日本ハム、ロッテも1年目から大卒、社会人並みにバリバリの即戦力として投げられるとは想定していないはずだ。その一方で、「1年目から投げられる」と太鼓判を押す関係者もいる。誰あろう、恩師である国保陽平監督だ。
国保監督は自身の判断で佐々木に岩手大会決勝の登板を回避させた張本人。極力、連投を避け、投げ込みの量も抑えた指導法に「過保護だ」という批判の声も上がった。それだけに、「育成にある程度の時間をかけ、数年後に一軍デビューする形が理想ですか」と本紙記者が尋ねたら、国保監督は「あくまで個人的な考えですが」と前置きした上で、こう話したのだ。