大トリは佐々木朗希と仮契約 ロッテがオフ補強で圧勝の裏
17年にシーズン87敗を喫して断然の最下位に沈んだことを考えれば、チーム力は着実に上向いている。しかし、来季もBクラスに甘んじるようなら、監督の去就問題が浮上しても不思議ではない。ロッテOBがこう言う。
「井口監督の後ろ盾であった重光オーナー代行はすでに退任し、山室社長も今季限りで退団した。クビは危ういと考えるのが普通だが、ならば契約最終年に大々的な補強はしないでしょう。親会社や球団は井口監督の育成手腕を評価し、佐々木はもちろん、平沢、藤原ら若手有望株を育て、常にAクラスを争えるチームづくりを託すつもり。そして数年後に、今季限りで現役を引退した福浦和也二軍ヘッドコーチ(43)にバトンをつなぐ構想があるそうです」
親会社の事情もある。
「昨年、ZOZO(ゾゾ)による球団買収の噂が浮上、今もかつてDeNAの買収に乗り出したリクシルなどが球界参入に色気を持っている。ファンには補強を期待する声もあった。しかし昨季、球団創設50年目にして初めて経営黒字に。親会社のロッテは、持ち株会社のロッテHDのお家騒動が続いているものの、引き続き日本国内での株式上場を目指している。今年はスタジアムを改修、今後もボールパーク化を進めるプランもある。球団の価値を高めることで、会社のブランド強化を図りたいのでしょう」(地元経済事情通)