ロッテ1位・佐々木「キャンプは一軍」で根尾の二の舞懸念
周囲の雑音に惑わされなければいいが。
17日のドラフトで、4球団競合の末にロッテが交渉権を得た佐々木朗希(大船渡)。体力づくりに時間がかかることに加えて、もうひとつ懸念材料がある。今後予想されるマスコミの取材攻勢だ。
MAX163キロの高校生とあって、ただでさえ注目度は高い。一軍の戦力になるのは当分先になるだろうが、マスコミが放っておくはずはない。
取材の矛先は獲得した球団にも向けられる。
某球団のスタッフは「数年前の話だが」と、こう続ける。
「前年のドラフトで即戦力と評判の大卒投手が入団したが、開幕前に故障してしまった。当然、二軍でリハビリ。すると、担当記者から『いつ実戦で投げられるのか』と、毎日のように聞かれました。『そんなすぐには無理』『二軍の投手コーチに聞いてくれ』と言っても、矢のような催促が尽きなかった」
マスコミは常に話題を追い求めている。佐々木が二軍で初登板となれば、スポーツ紙の1面を飾ることは確実だろう。もちろん、佐々木が未完成であることも事実。ロッテだってそれは百も承知だが、プロ野球は興行でもある。