単は石川が逃げ切り…平野美宇は五輪卓球で「第3の女」へ
試合直後のインタビューで平野は号泣。報道陣の前では「自分の中ではこれが精いっぱいだった。今回はこういう結果ということを受け止めないといけないと思った」と語った。
平野は前回のリオ五輪は補欠メンバーで現地入り。練習相手やボール拾い、荷物運びなどでチームに貢献。選手としては屈辱を味わった。東京五輪のシングルス代表を夢見てスピードやパワーアップに励んできたが、石川を抜けなかった。
シングルスの代表は逃したとはいえ、ナショナルチームの馬場監督は東京五輪のテスト大会を兼ねた11月のW杯団体戦では、五輪を見据えてダブルスを石川、平野組で固定して戦った。
団体戦の組み合わせを決めるチームランキングは代表3人の世界ランクがベースとなる。日本女子は前回同様、中国と決勝まで当たらない第2シードに入りたい。3番手平野の下位は、佐藤瞳(21)が17位。ダブルスで実績のある早田ひな(19)は24位。平野との差は大きい。団体戦要員の3人目は卓球協会強化本部の推薦で決まる。来年1月6日に発表される「第3の女」は平野が濃厚だ。