単は石川が逃げ切り…平野美宇は五輪卓球で「第3の女」へ
「残る1枠」はベテランに決まった。
卓球の東京五輪代表選考レース最後の大会となるワールドツアー・グランドファイナル(中国・鄭州)が12日に開幕。すでにシングルスの代表入りを決めている伊藤美誠(19=世界ランク4位)に続きたい石川佳純(26=同10位)と平野美宇(19=同11位)は、ともに中国選手に敗れ、初戦敗退。大会前に135ポイント差で平野をリードしていた石川が3大会連続の五輪代表を決めた。
石川は「これまで2回(五輪の)シングルスに出ているので、出たいというより出なきゃという気持ちがあった。さらにレベルアップして五輪で最高のプレーをしたい」と語ったが、1回戦では過去11連敗で今年の世界卓球シングルス金の劉詩雯(28=同3位)相手に0―4のストレート負けを喫した。平野は1回戦を突破すれば逆転で五輪切符を手にできるチャンスがあった。相手は成長著しい王芸迪(22=同18位)。パワーのある王は今季、伊藤、石川、平野の上位陣すべてに勝ち、日本勢に5勝1敗の強敵だ。平野は0―3で迎えた第4ゲームで1つ返したものの、得意の高速攻撃を王のパワーと巧みなバックハンドで封じられた。王は強烈な下回転のサーブをここぞというときにしか出さず、平野は余力を残した相手に屈した。