張本のムラっ気と水谷の満身創痍…五輪“本番”仕様で露呈
出はなをくじかれた。
6日に開幕した卓球W杯団体戦で、男子日本代表が初戦を1―3で落とした。相手は世界ランク11位のイングランド。同2位の日本にとってはいわゆる「格下」だった。
第2戦のオーストリア(10位)は3―1で勝利したものの、不安要素の残る初日となった。ひとつはエース張本智和(16=個人世界ランク5位)の好不調の波の大きさだ。2戦目は2試合ともストレート勝ちを収めたが、初戦は苦手とするイングランドのピッチフォード(19位)に競り負け、「まだ団体戦の戦い方ができていない」と振り返った。
東京五輪ではエースになるはずの張本だが、今季は個人戦でスランプ気味。6月のジャパン・オープン(OP)で599位の無名の中国選手に初戦敗退を喫すると、8月のチェコOPではルーマニア選手相手に1回戦負け。10月のドイツOPではベスト8までこぎつけたが、シングルスでは決勝まで到達できない試合が続いている。
さらに、この日の試合前、元エースで30歳のベテラン、水谷隼(13位)が腰痛で欠場するアクシデントも発生。この大会中に復帰できるかは未定だという。