G育成で初のキャンプ一軍発進 平間隼人に“大化け”の可能性
川端氏が続ける。
「昨年、徳島の試合を解説していて、いい選手だなと思ったのは、走者の際に常に先の塁を狙っていること。しっかりと第2リードを取り、投球がワンバウンドになりそうな時に、ポンとロケットスタートが切れる。相手が嫌がる選手です。どちらかというと、カープの野球が合いそうですが、巨人のレギュラーにもいないタイプ。野球センスを感じる選手です」
巨人の正二塁手争いは混戦だ。昨季の開幕二塁・吉川尚は今季も筆頭候補だが、ほぼ1年を棒に振った腰の状態が懸念材料。93年生まれの田中俊、山本、若林、増田大も昨季はレギュラーには定着できず、元木ヘッドコーチは「セカンドはみんな2カ月おき。93年組が同じような成績でびっくりした。同世代で仲が良過ぎる。ダメな者はクビになる。誰が出てきてもいい。(育成2年目)黒田、(高卒2年目)増田陸とか、下から出てきた瞬間に一気に抜かれるよ」と世代交代の可能性を示唆していた。
大塚副代表はFA補強に失敗した昨年11月、「基本的にはドラフト戦略で発掘育成。ずっと育てた選手を使っている広島が常勝の基本。うちもシフトする」としていた。
年俸240万円の徳島の韋駄天は、大抜擢に応えられるか。