妻にDV容疑も…阪神が守屋事件で露呈した変わらぬ大甘体質

公開日: 更新日:

甘やかすから増長する

 そんな阪神の体質について、さるOBはこんな恥部を明かす。

「人気球団であるがゆえ、大した活躍をしていなくてもタニマチやマスコミからチヤホヤされる。数年前に所属していたあるベテラン選手は個人マネジャーを暴行したり、報道記者に土下座を強要したり、むちゃくちゃやっていたにもかかわらず、球団からは一切おとがめなしだったと聞いています。選手のトラブルや揉め事が明らかになっても、マスコミに記事の自粛を要望するケースすらあるといいます」

 こうした阪神の体質は選手を甘やかし、増長させると見るムキもある。前出の吉川氏が続ける。

「こういう体質は『何が起こっても球団が守ってくれる』と選手に勘違いさせるだけ。今回の件にしても、守屋選手が会見を開いて説明をしたのはまだしも、阪神は捜査の判断が出ていない段階で、なぜそこまでしてキャンプ参加にこだわろうとしているのか。事案が事案だけに、最近増えている女性ファンは納得するのか。これがもし、二軍で鳴かず飛ばずの選手だったらここまで守ろうとするのか。貴重な戦力だからえこひいきをしているのか。そう勘繰られても仕方ありません」

 いずれにせよ、今回の一件で分かったことは、単なる痴話ゲンカのレベルではないということ。守屋が白でも黒でも、本人の身から出たサビであることに変わりはない。ファンに心配をかけただけでも大問題。

 法的に白黒つく前から「シロ」と断定し、むしろ被害者だと居直る阪神のやり方は、あまりに拙速である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…