ロッテ佐々木朗希“投げたくてウズウズ”抑えて生まれる効能
昨年3月末に行われた作新学院との練習試合は、その年の初実戦。「8割の力」で156キロを投げ、「早く投げたくてずっと我慢していた」と言った。その直後のU18合宿では奥川(星稜→ヤクルト)の存在に触発されて思わず力が入り、球速は163キロに達した。
弓をしならせればしならせるほど、勢いよく矢が飛んでいくように、投げたい欲を抑えた後は、とんでもなく速い球を投げているのだ。
昨秋以来、実戦から遠ざかっている佐々木はただでさえ投げることに飢えている。まして先輩を含む周りの投手がブルペンでガンガン投げ込むのを見ているのだから、投げたい気持ちは爆発寸前だろう。
「1カ月弱とはいえ、プロのトレーニングと食事によって少なからずパワーアップしているはず。自主トレ中盤には体重が昨秋より5キロ増の88キロに達した。今は休み肩の状態でもある。ブルペンはさておき、もし、打撃投手やシート打撃などの実戦形式の練習で投げようものなら、いきなり自己最速の163キロを超えるストレートを投げるかもしれない」(ロッテOB)