巨人クビのビヤヌエバ獲得 日ハム栗山監督“拾う神”の目算
二匹目のドジョウとなるかどうか。
日本ハムが5日、今季限りで巨人をクビになったクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(28)の獲得を発表した。
ビヤヌエバは昨年、パドレスで110試合に出場して20本塁打。巨人が大砲候補として獲得するも、73試合に出場して打率・223、8本塁打、24打点。一、二軍を行ったり来たりで、このオフ、クビになった。
巨人から日本ハムに移籍して開花した選手といえば、大田泰示(29)だろう。2008年のドラフト1位ながら巨人での8年間で9本塁打。16年オフに吉川らとのトレードで日本ハム入りすると、翌17年からレギュラーに定着し、15、14、20本と3年連続で2ケタ本塁打を放っている。ビヤヌエバは大田のように化ける可能性があるのか。
「三塁守備は間違いなく合格点。なので辛抱強く使えるし、まだ28歳という年齢を考えたら、打つ方も日本の投手に適応できるとフロントは計算しているようです」と、さる日本ハムOBがこう続ける。
「日ハムはちょうど三塁手が不在だし、三塁守備がこなせれば長い目で見た起用ができる。16年の本塁打王のレアード(現ロッテ)にしても、いきなり本塁打を量産したわけではなかった。三塁守備がうまかったので、辛抱して使っているうちに徐々に日本人投手の変化球にも対応できるようになったのです。毎年30本期待できるレアードの出塁率が3割そこそこなのに対し、ビヤヌエバの今季の出塁率は・325。選球眼は良いし、レアード以上の対応力も期待できるという判断が働いたと聞いています」