著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ソフトB城島のスター性 言葉のセンスと見事な白髪が象徴

公開日: 更新日:

 そんな城島氏であるからして、彼がソフトバンクの宮崎キャンプを訪れると人々の注目を集めてしまう。

■「和田の球なら捕れる」

 ラフなジーパン姿も印象的だったが、私がもっとも感心したのはかつてバッテリーを組んだ戦友でもあるベテラン左腕・和田毅について「和田の球なら(今でも)捕れる」と発したことだ。

 これはもちろん、和田の球速が遅いということをチャカしたジョークなのだが、だからといって和田を貶めておらず、むしろ褒め称えているのだからおもしろい。和田は単に球速が遅いのではなく、球速が遅いにもかかわらず日米通算135勝も挙げている技巧派の大投手であるということが示唆されているわけだ。

 私はこのへんの言葉のセンスに城島氏の稀有なスター性を感じる。あの見事なまでの白髪もしかりだ。43歳であそこまで全面的に白髪になってしまうのも珍しいが、それとは裏腹に頭髪の量自体は若々しさを感じるほど力強い剛毛を維持しているのだから、もっと珍しい。老化と生命力、この相反するものが共存共栄しており、人体の不思議を感じさせられる。彼の体内ではいったいなにが起こっているのか。

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