Jリーグと新型コロナウイルス 濃厚接触の定義が分かった
サッカー関係者は会うと握手を交わすのが習慣になっている。選手はもちろん監督やコーチらスタッフ陣、そして最も接する機会の多い各クラブの広報担当者とも、練習場や試合会場で出会うとまずは握手である。
しかし……。
この時は2人とも手を引っ込め、苦笑いしながらその理由を確認した。言うまでもない。新型コロナウイルスの感染リスクを回避するためだ。合同記者会見では、NPBとJリーグが「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立し、翌3日に感染症の専門家であるドクター3名を招いて第1回目の会議を開くとアナウンスされた。
Jリーグの村井チェアマンの呼び掛けにNPBが応じた形で始まった対策会議は、日本を代表する2大プロスポーツが安全にリーグ戦を再開するために初めて連携。実に画期的な試みでもある。
3日午前に行われた第1回対策会議には、NPBから斉藤惇コミッショナーと12球団代表者が出席した。Jリーグからは村井チェアマンと新理事候補である野々村芳和氏(札幌)、沼田邦郎氏(水戸)、大金直樹氏(FC東京)、下川浩之氏(町田)、藁科義弘氏(川崎F)、塚野真樹氏(鳥取)、榎徹氏(大分)のJクラブ実行委員7名と選手経験者として播戸竜二氏(G大阪など、元日本代表)、監督経験者として反町康治氏(前松本監督)が参加した(一部はオンラインによる会議参加)。