コロナ禍なのに例年以上に早く評価しろと尻を叩かれている

公開日: 更新日:

 オレがいま、足を運んでいる学校のグラウンドのすぐ近くにはゴルフ練習場があるから、暇つぶしもできる。それでもゴルフバッグを担いでる姿を部長に見られたらマズいだろうな、なんて考えながらグラウンドに顔を出したら、いたんだよ、部長が。ネット裏の部屋に置いてたオレのカバンが目に入ったのか、「ずいぶん早くから来てるじゃねーか」って言うから、さすがに隣の練習場に行ってましたというわけにはいかない。「その辺を散歩してたんスよ。体がなまるんで」ってシドロモドロさ。

「どうだ? 1位でいけそうなのいるか?」

■情報が足りない

 部長はこう切り出すと、さらに続けた。

「3月に巨人の二軍が早大に逆転負けを食らった試合を見たんだ。(ドラフトの目玉で早大の)早川が先発するって聞いたからな。あの日は変化球がいまひとつ。ストレートを狙い打ちされたんだけど、内角の厳しいコースにも投げてたし、球速も140キロ台中盤をマークしてた。なぜ、巨人の二軍につかまったのか、あの試合だけじゃ判断できねーんだ。(同様にドラフト1位候補で東海大の右腕の)山崎も右肘を痛めてるって話だしな。もう少し、彼らを追いかけたいと思うんだが、なにしろ試合自体がないからな」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド