こんなにいる!ユニホームから白衣に着替えた大リーガー達
現役時代、投手と医師の二足のわらじを履いていたのはドク・メディッチだ。彼はヤンキース、レンジャーズなどで124勝した大投手だが、たいへんな秀才でもあった。ヤンキース入団後、医科大学院に合格して現役中の77年に医師免許を取得。76年と78年には観客が心筋梗塞を起こして倒れた際、ユニホーム姿でスタンドに入り心肺蘇生術を使って救命し、男を上げた。
野球と医学を両立させる選手は最近出ていない。どの医科大学院も出席に厳しくなったからだ。最近までリリーフ投手として活躍したクレイグ・ブレスロウは名門エール大学で医学前期を終えた秀才。プロ入り後、医師を目指してニューヨーク大医科大学院に願書を提出したが、拒否されて実現しなかった。現役ではカージナルスの主砲に成長したポール・デヨングも医学前期を終えた秀才ながら、二足のわらじは断念した。