日本悲願のティア1入りも…“ワンチーム”継続はWR会長次第
日本ラグビーが逆風続きである。
今季のトップリーグ(TL)は3月上旬、コロナ禍や一部選手の薬物使用もあってシーズンを中断。同月下旬には中止が決定した。各チームとも15試合のうち6試合を消化しただけで、「ワンチーム」で史上初の8強入りを果たしたW杯の盛り上がりの恩恵にあずかることはなかった。
ここに来て、国際統括団体であるワールドラグビー(WR)は、昨年の準々決勝進出を評価し、日本のティア1入り(強豪国認定)を決定。
今後は、世界ランキング上位の南アフリカ(1位)らの強豪国と優先的にテストマッチを組めることになる。次回23年W杯フランス大会での4強入りを目指す日本のさらなる強化につながりそうだが、もろ手を挙げて喜んでばかりもいられない。
2日(日本時間3日)にWR会長選で再任が決まったビル・ボーモント氏(68)の舵取り次第では、日本代表のチーム編成に影響しかねないからだ。
ボーモント会長は再出馬にあたってさまざまな改革案を公約に掲げた。ナショナルチームの代表選出基準(外国出身者の居住年数5年など)の見直しもその一つだ。