選手逮捕続き3月休止 ラグビーTLはコロナより薬物が暗い影
ラグビー界が、コロナに加えてコカインショックに揺れている。
トップリーグ(TL)の太田治チェアマンは9日、日野レッドドルフィンズのLOジョエル・エバーソン(30=ニュージーランド)が、コカイン使用で4日に麻薬取締法違反容疑で逮捕されたことを受け、会見。全チーム、選手に対してコンプライアンス教育を施すため、3月14~29日までの計3節24試合を休止すると発表した。
昨年のW杯日本大会開幕前にはトヨタ自動車の2選手が、同容疑で起訴された。薬物による不祥事が相次いでいるだけに太田チェアマンは「同年度内に複数のチームから逮捕者が出たことは、TLだけでなく、日本ラグビー界の存在を揺るがす大きな問題であり、非常事態。これまで以上に踏み込んだ対策が必要」と神妙な表情で話した。
すでに日本協会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、TLを2月29日から今月8日までの計2節16試合を延期。当初は14日からの再開を目指していたが、依然として感染リスクは収まらず、さらなる薬物蔓延も防ぐため、リーグ戦再開を延期せざるを得なかったという。